ICソケットがないならば

ICソケットがもしもこの世に存在しなかったなら、インターネットをすることもできません。それだけでなく全てがアナログのままです。会社同士のやりとも電話や手紙のみです。ですからICソケットは縁の下の力持ちということが言えます。

ICソケットは小さなパーツであり、一個あたりの値段はそれほど高くありません。それでも現代においてとても重要な働きをしてくれています。ICソケットは戦後になって大きな進歩を遂げました。当初は海外製品を使っていましたが、現在では海外に輸出するまでになっています。

日本製にネジと同様に海外でも高い評価を得ています。ものづくりにおいて、これほど高い評価を得ている背景には独特の文化や国民性が関係しているにちがいありません。お金儲けや利益だけを追求するのではなく、最高の物を作ろうという職人魂です。それがたとえ、小さなパーツであっても同じです。

人に評価されるか、金儲けになるかというよりも自分に対するプライドから一切の妥協を許しません。確かに人間はお金や利害関係で物事を判断すると、道を踏み外すことがあります。高潔な志を持っていた人が、モラルを無視するようになるのもそのためです。たとえ損をしても、素朴で純粋な心が高度経済成長の背後にはありました。

一時は多くの工場は海外へと移転しましたが、今後どうなるかは誰にもわかりません。なぜなら海外の人件費は上がってきているからです。それと同時に物価も上昇しています。

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