非破壊検査と日本のインフラ

日本人の生活を支えているインフラの多くは、東京オリンピックが開催された時代のものです。コンクリートで作られたこれらの建築物の寿命は基本的には30年から50年とされているので、壊れるリスクが高まりつつあります。橋の場合は、事故が起きれば地域の生活に大きな影響を及ぼしてしまいますが、全てを検査するほどの人材が確保できずにリスクの高い状態のまま使用されています。非破壊検査は放射線や赤外線、磁気などを用いて、コンクリートの劣化を発見し、目視だけの場合よりも短時間でより精度の高い検査をすることができます。

また最近では橋脚の金属製のネジなどの劣化やサビを調べるために、ドローンなどを用いた目視検査も行われるようになりました。非破壊検査は建築物や製品を破壊することなく検査をすることができ、人の命にかかわる精密機器やインフラに用いられています。原子力発電所の劣化に関しても非破壊検査が行われていて、プラントの重要な建物や部品にいたるまで精密に検査を行っています。このような検査を怠らないことで、製品や設備の寿命をのばし、信頼性を高められます。

部品などの加工段階で検査を行うことによって、より精度の高い完成品を作ることができるので、様々な産業で非破壊検査が行われています。保守検査の一環としての非破壊検査は設備の長期的有効活用に役立てられています。また設備の寿命をのばすことで、産業廃棄物を減らすこともできます。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です