非破壊検査とはその言葉の通りに物を壊すことなくその内部品質や構造、劣化の具合について検査をするもので、人工的な建造物で壊して検査することができないような場合に行われます。非破壊検査の方法は壊さずに内部を分析するため、使うのは超音波や放射線、レーダーといったそのままで内部の状態を調査できるものを使用します。建造物では一部を壊して劣化の具合を調べるということができないため非破壊検査を実施していつまで耐久性があるのか確認しなければ、橋や鉄道などの頻繁に車や電車が通過するために使われている構造物については事故が起きてから交換するのでは遅すぎるため、事前の対策でその状態を確認しなければ危険性が判断できません。他にも老朽化したマンションなどの耐震性や強度を調べることで補修や建て替えの目安になりますし、鉄筋コンクリートで建てられた建物というのは鉄筋がコンクリートの内部にあるのでその状態がどうしてもわからず、腐食していて耐久性が著しく低下すると日本のように地震の多い国では多くの人命にかかわる大事になってしまいます。

非破壊検査は建造物だけではなく元の形を残したまま中に何があるのか確認したいような場合でも利用でき、昔に作られた仏像の内部に何があるのか調べるような時にも利用されていて、それによって歴史の謎が解き明かされたりしています。物体というのはどうしても劣化していきますが、その状態を知ることで延命させることも可能になってくるので、非破壊検査の役割は今以上に重要になってくるでしょう。ICソケットのことならこちら